近刊 前作 継続ドラマ化 10月
造船の町・因島。造船不況で解体を待つ連絡船「はまかぜ」と、島に残ることを選んだ三人の幼なじみの十年を描く長編小説。第38回青柿文学賞受賞第一作。装画・カバーデザインは前作と同じ組み合わせで、書店店頭での並置を想定した造本。
汽笛は、島のどこにいても聞こえた。 造船所のクレーンが止まった年も、中学校が統合された年も、はまかぜは変わらず十七時十分に桟橋を離れた。それが今日で終わる、と防波堤のペンキの剥げた文字が言っている。 「乗らんの」 振り向くと、十年会っていないはずの声だった。
早瀬みなと(はやせ・みなと)1988年広島県因島生まれ。造船所勤務を経て2022年『路地裏の天文台』でデビュー。2024年『燕の来る家』で第38回青柿文学賞受賞。本作は受賞後第一作。
装画=谷口環/装幀=白井デザイン室。前作『燕の来る家』と並置できる姉妹装幀。10月よりドラマ帯に切替予定(帯替え分の交換対応あり)。
10月ドラマ帯付き出来。前作『燕の来る家』の既刊補充とあわせて平積みを。関西圏で先行して動いています。